【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:フィードバック、冷静な批判が秩序を保つ」から
2014/10/25
2014.10.21 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:フィードバック、冷静な批判が秩序を保つ」から
電子回路に学ぶ、あるべき行動プロセス
コ ラムの著者 和田昭允氏(東京大学名誉教授)は、元来電子回路の専門用語であったフィードバックについて、社会や個人の処世術として参考にする事例を示している。
○フィードバック(帰還)には正負の2つ
フィードバックとは、結果を原因に戻すことである。反省や修正もフィードバックである。もともとは、電子回路で、電気出力の一部を入力に『帰還』させることで使われてきた。この概念が科学技術のみならず、一般社会での有用な概念として個人や社会問題にも処世術として使われている。
このフィードバック。正負の2つが存在する。
『よし、うまくいった。この線でもっと進めよう』は正帰還の自己激励である。一方、『ここがまずかったから、直して出直そう』が負帰還の自己批判である。
実は社会の高い秩序を保つために、冷静に判断された負のフィードバックが必要だという。例えば所得格差による社会的な不安の解消に、高所得者と低所得者の格差を広げない為に、前者の収入を後者に戻す、累進課税という負帰還がある。
ただ、フィードバックで制御するには多くの要素(パラメーター)を慎重に選択して最大の効果を得なければならない。また、一連の回路のどこに帰還するかも結果を左右する。
理系に限らず文系の方にもフィードバックの概念を納得のいくものとして使ってもらうことが肝心だろう。
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