【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:トロピカーナ、明確なコンセプトに支持」から
2014/09/17
2014.9.8 日経産業新聞の記事「探査計:トロピカーナ、明確なコンセプトに支持」から
タイプ別の新製品をマーケティング応用し好調
コ ラムの著者 小林 仁氏(食品マーケティング研究所所長)は、キリン・トロピカーナ(東京・新宿)の果実飲料ブランド「トロピカーナ」の好調さについて語っている。
○厳しい果実飲料市場で好調な「トロピカーナ」
2014年果実飲料市場は、原料の果汁価格の高騰、消費増税などの落ち込み、上半期は全同月比2%減、7月も昨年の猛暑の反動などで8%減となし、1から7月の累計は3%マイナスと苦戦している、その中で、同社のブランド「トロピカーナ」は好調だという。
まずマーケティングのテーマに「果汁100%の基盤強化」、「本格果汁炭酸の定着」、「新機軸へのチャレンジ」を目指した。
販売量は、1から7月前年同期比21%増で絶好調、温度帯別にはチルド(冷蔵)飲料が10%、常温飲料が41%と増加した。その要因は、
- 果汁100%の新製品の投入
- 常温・チルドともに売り上げを伸ばした
- 果汁炭酸も好調
- さらに、チルドでは欧州で人気の「エッセンシャルズ」を忙しい女性をターゲットに、不足しがちの栄養成分を入れた「エッセンシャルズ鉄分」は好調で売り上げに貢献
- 常温では、「ココナッツウォーター」が高い栄養価が注目され欧米では定番飲料。これを独自製法ですっきりと仕上げ、一時品薄状態に。
といった、3つのテーマをすべてカバーし、タイプ別の新製品が奏功した。ブランドの活性化の理想形と小林氏も褒めている。
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