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2014. 9.13  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『エア積ん読』に要注意」から

リアルに対するエアが駆逐する個人のメディア

コラムの著者は、若手記者との対話で、ちょっと滑稽で考えさせられるアナログとデジタルの情報源の入れ替わりについて語っている。

○CDやレコードと同じ運命

「エア積ん読」。聞きなれない言葉だが、エアとは、リアルに対してバーチャルであるという意味で、積ん読は読んで字の如し、読まずに積んだままの本のことである。つまり、キンドルのような電子書籍の中に、読まずに記憶(ダウンロード)しただけといったことを「エア積ん読」と若手の記者は言っている。

確かに「リアルな積ん読」であれば、実際に机の上などに積みあがっていくから、

  • 新しい本は、(今読んでいる本)読んでから: 自制が効く
  • 家人から「読んでからにしなさいよ」:家人からの忠告

がある。しかし、エア、つまりバーチャルで目に見えないなら、これらの効果はない。コラムの筆者は、なおも若手記者に対して、本の良さを解くが、

  • いや、そのうち、そんなことはどうでもよくなりますよ
  • だって、(コラムの筆者の)自宅の音楽CDやレコードって残ってますか

と切り返されたという。確かにCDやレコードは自宅から駆逐されてしまったという。となれば、本も同じ運命となるのかと、寂しさを感じているのは、筆者だけだろうか。bookmobilephonehappy01

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