【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:甘え志向的特徴、日本的ものづくり支える」から
2014/09/02
2014.8.28 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:甘え志向的特徴、日本的ものづくり支える」から
消費者の甘えに先回りして製品やサービスに作りこむモノづくり
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、日本の「集団主義の社会」と呼ばれており、その根底に①同調思考(相手に合わせる)、②甘え志向(相手に合わせる)といった側面があり、相手の対象も家族や友人知人だけでなく、企業に求めることから、②の消費者の「甘え」に応えることでモノづくりに成功している企業もある。
○NHKのCOOL JAPAN番組で一位の商品とは
温水洗浄便器で、TOTOで代表される商品群である。驚いたことに元は米国の企業が痔の患者向け医療用便座にヒントを得て、使い勝手を検討し、
- 温水の最適噴射角度:43度
- 温水の最適温度:38度
などを突き止め、1980年に第1号を商品化した。その後、便座温度の調節、噴射の強弱の切り替え、マッサージ洗浄、温風乾燥、便座蓋の開閉など機能を増やし、消費者の「甘え」に応えてきた。かゆいところまで手の届くサービスとして日本的対応で外国人にも驚異と思うという。
三浦教授によると、このように消費者の「甘え」に先回りして、非常に便利な、何でもできる製品やサービスに作りこむ日本企業の甘え志向的特徴は、日本のモノづくりの強みといえるという。
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