【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:古くて新しいITの悩み」から
2014/08/31
2014. 8.26 日経産業新聞の記事「眼光紙背:古くて新しいITの悩み」から
最先端だからこそ存在する負の遺産
コラムの著者は、最先端のITを駆使する金融業界だからこそ、悩みが多い古いプログラムやメインフレームなどの負の遺産について語っている。
○ITが競争優位の金融業界
金融業界はあらゆる産業分野の中でも最も進んだIT化が競争優位を保つといわれてきた。その金融業界が最先端だから故に持つ悩みが、メインフレームで動かしている古いプログラミング言語の処理でシステムを動かしてきたところである。最初に取り掛かったがゆえに、そのデータを抱いたまま、新しい技術に素早く乗り移ることができないという悩みである。
当時開発していたエンジニアも現役を退いて内容が分からなくなった上に、古い開発言語で開発してきたために現役のエンジニアたちでは内容を解析し、新たに作り直すことが難しい。さらに、万一、動かななくなってしまったら、業務に甚大な影響がでる。こういった意味で負の遺産となっている。
負の遺産が、メインフレームを廃棄し、クラウドなどの最新のIT環境に全面移行する障害となっているわけである。しかも、メインフレーム自体はメーカーが減り、競争がなくなることでハード価格も上昇し、維持コストが莫大となってきているという。
金融業界のこの悩みの解決策はいまだ見えていない。
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