【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:若年層のスマホ利用意識」から
2014/06/17
2014.6.13 日経産業新聞の記事「流行を読む:若年層のスマホ利用意識」から
スマホが招いたリアルとバーチャルの逆転意識
コラムの著者 奥 律哉氏(電通総研 研究主席兼メディアイノベーション研究部長)が指摘するのは、携帯電話とスマートフォンを使う場合の利用者、特に若年層の意識の違いである。
○利用感の相違
奥氏によると、家族や友人、知人とのコミュニケーションの方法が大きく変化しているという。従来の携帯電話では、メールや音声通話が連絡の一般方法だった。ところがスマホの台頭とSNSの普及で、連絡する相手によって、方法を選ぶことができ、知らず知らずに区別するようになってきている。
ここでの意識変化は、のぞき見防止のシールを例にとるとわかる。従来の携帯電話が全盛の時代は、他人からのぞき込まれないようにシールを貼った。さらに、他人にのぞかれないようにメールを打っていた。ところが、今は状況は逆転。シールを貼る人も少ないという。
それは、連絡先の変化にある。メールでやり取りする相手は、あくまでも従来はバーチャル(つまりその場にいない)で、入力しているときがリアルな空間という意識が主流であった。だからのぞき見が気になった。
スマホの利用シーンでは、リアルな空間は、友人とのつながりが詰まったスマホの中にいるという感覚である。逆に、電車の中などは他人で知らない人ばかりのバーチャルな空間となった。だからのぞき見も気にならないという。極端に言えば何をしていても他人の視線が気にならない。スマホの中にこそ、リアルなつながりがあると錯覚し、リアルとバーチャルの感覚が逆転しているという。
通勤電車の中のメイクや飲食も理由がこのあたりにありそうだ。
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