【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パッケージNOW:押し加減で適量楽々」から
2014/06/08
2014.6.3 日経産業新聞の記事「パッケージNOW:押し加減で適量楽々」から
パッケージがさらに差別化に
コラムの筆者 竹原あき子氏(工業デザイナー)は、前回に引き続いて、パッケージに機能を持たせ、他商品との差別化を図っている例を示している。
○仏食料オイル大手レジュール(Lesieur)社の植物オイルの容器
従来の瓶詰のオリーブオイルを注ぐときに、最後の一滴が注ぎ口から漏れて、戸棚や保管場所を汚してしまうことが多々ある。その都度、瓶の口を拭えば済むことであるが、面倒だ。ところが同社の製品「イジオ4」はその心配がないという。
それは、注ぎ口に備えた、四つ割りになった柔らかな透明なシリコン製のノズルで解決している。軽く押すと勢いよく飛び出し、力を抜くとピタッと止まる優れものであるという。
さらに、今までの瓶ではスプーンに適量を注ぐのさえ難しい。しかし、この容器なら、押す力加減で微妙な調整ができる。
このような革新的な容器を出す同社は、1908年創業の老舗である点も興味深い。1924年にもそれまでの木製のたるだったオイルの容器を卓上用のガラス瓶に置き換えたのも、同社である。老舗といえども、常に改革の努力を怠らない。
コメント