【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:メディアリテラシーの二極化」から
2014/04/02
2014.3.28 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:メディアリテラシーの二極化」から
平均値に誰もいない?
コラムの著者 奥 律哉氏(電通総研 研究主席兼メディアイノベーション研究部長)は、マスメディアもターゲットユーザを見間違うネットでのリテラシーについて語っている。
○正規分布しないメディアリテラシー
メディアを使いこなす能力「メディアリテラシー」は、幾何級数的に増える情報から必要な情報を見つけ出すために欠かせない能力という。しかし、メディアリテラシーを横軸、それに応じた人数を縦軸とすると、どうも平均的に考えている正規分布をしないで、2つの偏った山があると、奥氏は想定している。つまり、上位と下位に2つの山だでき、二極化するという。
このような分布であると、メディアを使ったマーケティングの仮説が崩れてしまう。個々のサービスについて物足りなさを感じる集団と満足を感じる集団が同時に発生し、評価が二分されたり、どちらの集団にも属さないケースが出てくることになる。
さらに、課題は、サービス提供者自体が、このような傾向を意識していない事である。ど真中に直球を投げても、そこに対象とする人が存在しない、といったことになりかねないという。正規分布を前提とした商品開発はここで破綻してしまう。ネット連携であれば更に、メディアは、このような分布を意識しないと、顧客への訴求ができなくなると、奥氏は指摘する。
コメント