【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:新商品競う『Sカレ』」から
2014/01/13
2014.1.9 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:新商品競う『Sカレ』」から
得意なプロセスで共創し新市場をつくる
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、大学生と企業が新商品を企画、提案し、実際に商品化するアイデアを競う「スチューデント・イノベーション・カレッジ(Sカレ)」について触れている。
○Sカレのプロセスの変更
Sカレは半年を超える商品企画プロジェクト。昨年は8回目で28大学の3年生428人が参加、実際の商品化を目指した。従来は以下のようなプロセスである:
- 5月:協力企業から商品企画のテーマを提示
- 6月:開会式、企業とのワークショップをやり学生がアイデアをネットで公開。
- 6月から11月:消費者からの評価などを受けて改善をすすめる
- 11月:閉会式:各社に提案する。企業はアイデアを1つ選んで商品化を検討。試作品を作成して、予約を募り、最低生産単位に達すると発売
ところが、筋書き通りにはいかないという。アイデアが良くても、細かな仕様の詰めが不十分で、例え予約に至っても、デザインの問題で販売に苦労した。
今回は、改善策として、消費者からの寄付募集とデザイナーの導入を前述のプロセスにいれたという。結果、従来の6倍を超える商品が生まれる予定だという。
事務局だけでなく学生も努力した。SNSを使った販促も奏功。予約品で1カ月240個受注したという。まさにそれぞれが得意とするところを出しあって共創することで、新商品、ひいては新市場が生まれる可能性があるという。
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