【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:コメ2合パック『ココメ』」から
2013/12/02
2013.11.28 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:コメ2合パック『ココメ』」から
個食の時代に対応
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、三菱商事が企画し、株式会社cocome(山梨県南アルプス市)が発売した2合パックのお米「cocome(ココメ)」を取り上げ、2つの挑戦について語っている。
○第一の挑戦:生活習慣を変える
ココメは、食べきりサイズの2合の米を鮮度を保持する脱酸素剤エージレスいるのスタンディングパウチに詰めたものである。コメどころの産地での10種類を提供し価格は218円~280円である。
既に関西圏などで販売を開始しているが、三浦教授が注目するのは、消費者のライフスタイルを変えられるかという点だ。今は2キロや5キロの袋入りのお米を買って、毎日食べる分だけを炊くというところが大半であろう。これが高齢化社会となれば、シニアには適合する商品と見えてくる。一人暮らしには、毎日異なった産地のお米を選べるといった楽しみもでてくるだろう。サントリーのハイボールの事例があるように、生活の習慣を変えられるかが第一の挑戦である。
○第二の挑戦:川上だけでなく川下まで一貫したビジネスに取り組む大手商社
川上の大きな仕事を得意としてきた三菱商事が、今回企画を行っている。主婦へのアンケートから詳細な議論、パッケージデザインなどを経て消費者向けの商品づくりに挑戦している。川上から川下まで手掛ける商社の明日は意外な展開を興すかもしれないと、三浦教授は注目している。
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