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2013. 10.22  日経産業新聞の記事「眼光紙背:極限を追った787の悲鳴」から

冗長なものも必要不可欠か?

コラムの著者は、このところ、発火事故以来またも問題になっている米ボーイングの最新鋭機「787」に半導体の不具合で悩んだソニーの久多良木健氏が取った冗長性の導入について語っている。

○ソニーのゲーム機で活用した大胆な久多良木氏の発想

最新技術や新製品には付きもののトラブルをどう解決するか。プレイステーションの父と呼ばれる同氏は、「不具合が出るなら、いっそのこと、それを前提に作ってしまえばよい」という発想で、半導体の設計を指揮した。

技術の粋を集めて開発した半導体も歩留まりが極めて悪い。そこで、複数のコア(中核演算回路)を動かして、処理能力を大幅に上げた。しかし、多くのコアを搭載する分、不良発生の確率は確実に上昇した。そこで、思い切った同氏の考えだ。9つのコアの内、1つは初めから使わない。1つのコアで不具合が出ても、全体で問題が起こらないように設計した。冗長な1回路を追加したわけである。

こうした発想の起源は、航空機の設計にあるという。今回の最新鋭機の設計に果たして冗長性は考慮されたのかと、コラムの著者は疑心があるようだ。airplanehappy01

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