【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ゲーテの発明観、けん引力は『時代精神』」から
2013/09/03
2013.8.30 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ゲーテの発明観、けん引力は『時代精神』」から
時代の進むべき方向や要請を判断して役立つ
コラムの著者 志村幸雄氏(技術評論家)は、「ファウスト」を著し自然科学者としても一流だったゲーテの発明に対する視点について語っている。
○『発見には幸運が、発明には精神が必要である』
18世紀のドイツ文豪ゲーテは、志村氏が言うように、当時の最先端技術に強い関心を持っていた。そんなゲーテにとって、発明・発見が重要な関心ごとであったのは理解できる。
発見の必要条件に幸運を挙げたのは、発見の動機となる「ヒラメキ」と多くの発見が予想外の幸運によることに持たされたことを指しているという。
一方、発明は、地道な努力が重要であることを示し、ここでいう精神を志村氏は、『時代精神』を含んでいるという。
時代精神とは、発明者が時代の要請を的確に受け止め、それによって得られた果実を時代の転換や利用者の受益に直接役立てることだという。時代精神が発明のけん引力となって、生まれた発明が、あたらな時代の涵養に役立つと言った正帰還が生まれることが重要だという。
○ゲーテの功績
ゲーテはイエーナ大学付属天文台の監督官に就任するとすぐに、厳しい国家財政に鑑みて英国からの光学機器の購入を断念して、光学レンズの独自開発を宮廷技師に命じている。いわゆる内製化である。実は、この技師の弟子ツァイスがドイツ屈指の光学メーカー、カール・ツァイス社を設立することになる。
イノベーション主導の技術開発には時代精神の要請が今も昔も重要である。
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