【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:脳の個性を才能に、科学技術の進歩に生かせ」から
2013/08/07
2013.8.2 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:脳の個性を才能に、科学技術の進歩に生かせ」から
脳の能力で科学技術に貢献
コラムの著者 新田義孝氏(四日市大学)は、発達障害や自閉症など従来業務作業に不向きとされたことを各人の能力を見極めることで科学技術の発展につなげられるのではないかと語る。
○トーマス・アームストロング著「脳の個性を才能にかえる―子どもの発達障害との向き合い方」(NHK出版、中尾ゆかり訳)
新田氏は、同書を読み進めるうちに、従来の発達障害や自閉症などの社会生活での不得手な部分ばかりを強調する見方ではなく、個々の脳の個性と見ることで、ポジティブな見方でみれば、科学技術の発展に寄与するのではないかとの気付いた。
同書の示唆
- 注意欠陥多動性障害(ADHD):これまでは、注意力散漫がクローズアップされたが、他人の見逃しやすいものを見逃さない観察力を持ち、一つのことに何時間も集中するといった症例が多いという。
- 自閉症:他人の気持ちを察するのが苦手と言われてきた。しかし、大きな数字を素早く計算することが少なくないという。英ケンブリッジ大学数学専攻の学生のうち、自閉症の割合が、他の学科の7倍認められたという。
- ディスレクシア(読字障害):右脳人間が多く芸術に秀でた人が多いという。視空間能力と機械を扱う能力が高いともいわれる。
- 軽度のうつ病:冷静に判断することにたけており、創造性が高い
などネガティブではなくポジティブな情報がある。
これらを最先端の科学技術を重ねると、
- 何時間もかけて集中力を発揮し、機械や製品を綿密に点検する
- 仮想図をみてそれを製品開発につなげる
といった、最先端技術のブレークスルーに能力を発揮出来そうである。
このように健常者視点だけでなく、障害に対する理解をもってその個性を生かすことが出来れば、科学技術立国に大いに貢献すると新田氏は語る。
コメント