【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ROIばかりで大丈夫?」から
2013/08/01
2013.7.29 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ROIばかりで大丈夫?」から
危険な短期志向のビジネス思考
コラムの著者は、営業マンと購買担当者で最近よく出るROI(Return On Investment; 投資利益率)がビジネスを行う上で短視眼的であると危惧している。
○法人向け営業マンのぼやき
「この頃はどこの会社に行っても相手の言うことは同じで、
『その商品を買うと、ROIはどうなの?』。
これが、決まり文句になっていて、肝心の商品の中身の話まで進んでくれない」。
購買担当者のROIの意味は、
「購入費用に対し、そのようなメリットがあるのか、それをすぐにわかる数値で示してくれ」
という意味だそうだ。つまり、「費用対効果」を指している。そういう意味でROIを検討することは悪いことではない。問題は、「数値で示してくれ」といったところで、その数値で是非を判断し、即断しようとしている点を指摘している。
○ROI重視の弊害
確かに、売上増加やコスト抑制を見込み額でみる「数値」を検討することは悪くはない。ただ、ROI一辺倒であると、中長期的な視点での体質改善に役立つサービスや商品が敬遠され、わかりやすい数値に置き換えられるものばかりを買うことになっていく。短期的で目先の長いとは言い難い投資になりかねないというのだ。今は費用かもしれないが、それによる投資で利益が上がることを中長期的にみないと、企業自身の粘り腰が出来てこない。
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