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2013.7.26   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:今どきの若者は・・・」から

常套句の陰に社会の責任が

コラムの著者 渡辺慎介氏(学校法人関東学院常務理事)が指摘するのは、『今どきの若者は・・・』という嘆きが古代ギリシャの賢人からも漏れていたことから、現代の経済団体を賢人と見た時に果たして、嘆くところがちがうのではないかと疑問を持っている。

○偉大なソクラテス、プラトンも

ギリシャの賢人であるこの二人も若者に対して憤慨と心配をしていたという。ただ、人類はそれでも少しずつ進歩して現代の文明を築いてきた。

○現代の代表は?

財界の経済人や企業経営者のトップが賢人かどうか別にして、社会の代表とみたときに、経済が好調なバブル期には、教育に対する不干渉であったが、不景気になると、その原因が教育にあるとばかり主張が変わると、渡辺氏は指摘。

2012年6月に文部科学省が「大学改革実行プラン」に、

「社会が求める人材像」は、「主体的に学び考え、どんな状況にも対応できる多様な人材」

を挙げている。大学では、「答えのない問題」を発見し、最善解を導くための専門知識や汎用能力を鍛え、実習や体験活動の教育によって知的な基礎に裏付けられた技術や技能を身につけることと、渡辺氏は語る。つまり、企業側の求める人物像となろうか。

しかし、少子高齢化の社会では、大学は決して狭い門ではなくなり、大学全入の時代となろう。そうなると、勉強をあまりしなくても入学でき、課題をこなさなくても単位は取れる。そこでは、文部科学省や財界人が求めている人物の育成は極めて困難に見える。若者からみれば、こんな大学を作ったのは大人たちの方だと反論されるかもしれない。

若者も賢人が想定している社会とは全く異なった社会を求めている可能性もある。happy01

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