【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:キャラクター戦略の可能性」から
2013/05/21
2013.5.16 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:キャラクター戦略の可能性」から
公開無料開放型キャラクタービジネス
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、熊本県のPRキャラクター「くまもん」がこれまでのディズニーのミッキーマウスのような厳格なライセンス管理でブランド価値を維持していることとは対照的である点を解説している。
○くまもんの戦略
ロゴとキャラクターを無料で使用できる「楽市楽座」が、くまもんの戦略の強みである。楽市楽座は、信長や秀吉のように、多くの自由な発想が生まれてきたという。つまり、そこに「集合知」ができた。
同じ流れで、歌声合成ソフトのキャラクター、仮想アイドル「初音ミク」も集合知戦略で成功した例である。非営利無償での「2次創作」を認めたこのソフトは、楽曲が流通すると、別の誰かがCGをつけ、またダンスを振り付ける。こうして初音ミクが生き生きと動きだし、米国トヨタで一昨年、カローラのキャラクターに採用したほどである。
○集合知は1社を超えて
集合知の可能性は1社に留まらず拡がっていく。iTunesストアで2012年ランキング2位となったカーリー・レイ・ジョブセンさんの「コール・ミー・メイビー」も、版元が個人が曲データやパロディ動画を制作、動画共有サイトに投稿することを認め、集合知化した。
今後こう言った事例は、これまで厳格な著作権やライセンス管理を行ってきたでディズニーのミッキーマウスのようなキャラクターとは違ったアプローチになろう。数多くの人による2次創作が、集合知を生んでいくという。
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