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2013.4.9   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:科学にいざなう、子供に知的興奮得る場を」から

科学技術立国・日本の復活に役立つ、場の整備

オリンピックの日本人選手の躍進がスポーツ振興となり、さらに大舞台で活躍したいという少年少女が現れ、そして国際的な舞台で活躍するという好循環を生んでいる。コラムの著者 新田義孝氏(四日市大学)は、この好循環をノーベル賞をオリンピックと同様に、少年少女の憧れの科学技術の国際舞台として考えれば、練習場とである知的興奮を与える場が少ないことを指摘している。

○IT技術に頼るのは危険

新田氏や私も小学生のころは稲刈りの終わった田んぼで手作りの模型飛行機を飛ばして競い、体で浮力や空気抵抗などを力学に知らず知らずにふれた。中には半導体を使ってラジオ、その前の世代では真空管でアンプを作り、組み立てて遊んでいたものである。こう言った感覚がモノづくり日本の基盤に貢献してきたと和田氏は指摘する。

様々な電気製品に囲まれて生活し、携帯電話やスマートフォンを使って情報を受け取り、メールやツィートすることが今の流行である。しかし、和田氏が指摘するように、これらは受け身の形が多く、組み込まれたソフトウェアの範囲内で楽しむとしたら、そこには発明・発見はほとんどないのではないかという。自分の頭で考え、試行錯誤し、作ったものが動いたり、飛んだりするといった体験が重要である。このような知的興奮を与える場や仕組み作りが今我が国には少ないのではないかとの指摘である。happy01airplane

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