【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:studio-L、ワークショップで地域活性化」から
2013/04/28
2013.4.25 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:studio-L、ワークショップで地域活性化」から
商業施設に公民館が出現?
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)が取り上げるのは、地域のコミュニティー参加型のワークショップを軸に地域活性化をおこなっているstudio-L(大阪市、山崎亮代表)の取り組みを紹介している。
○地域活性化のポイント
西川教授によると、地域活性化のポイントは、
- 一時的な盛り上がりだけでなく、継続的な取り込みになっていること
- カリスマ的な特定の人物が活動するのではなく、地域住民で多様な人々が主体的に活用すること
であるという。これらをstudio-Lの活動で示している。
○studio-Lの働き
同社は、地域住民に直接働き掛けるのではなく、ワークショップを通じ、多様なコミュニティを作ったり、活性化を支援するもので、結果として全体が活性化するといったやり方である。
コミュニティの集まり(団体)の形成に必要なワークショップは、事前に地域で活動する住人と会って聞き取り調査。この事前調査は地域の需要や課題の情報収集も目的ではあるが、住人との「関係」を重視する。
ワークショップ参加の促進のために、案内状や備品は参加者を意識してデザイン。参加者が話しやすくなるように、簡単なゲームも準備する。
○実績
studio-Lはワークショップによる支援で、入場者が伸び悩んでいた有馬富士公園(兵庫県・三田市)は当初2001年41万人の入園者数や現在約80万人。天体観測や凧揚げなど、参加する団体は22から82まで増加した。活動が活動を呼ぶ現象が起こっている。
鹿児島県天文館地区で閉店した三越鹿児島店跡は今や商業施設に公民館があるような賑わいだという。料理教室や雑貨作り、外遊びなど220団体が催しているという。
このような継続的なコンテンツ提供が地域の活性化につながっている。
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