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2013.3.21   日経産業新聞の記事「YES引き出す企画書⑥:構成を決める」から

スライドページのバランス、視線の流れを整理

コラムの著者 清水久三子氏(日本IBMでコンサルタント育成などを担当)は、前回の目次の構成が出来上がった段階で、それぞれのページの作成の際のポイントについて語っている。

○全体のバランスと視線の流れ

 清水氏によると、再度注意すべきは、目次の構成をきちんと終えてから、各スライドのページに何をどう配置するかを決めることであるという。先走って、資料の作成を行うと、必ず最後に全体的な統一感などがなくなり、反って後戻りが生じるという。

【決めるべきこと】

  • メッセージやグラフ、図などのの表現要素をどう配置するか
  • フォントやカラーをどうするか

これらを考えるとき、

  • バランス:上下、左右で安定感はあるか
  • 視線の流れ:上から下、左から右へ
  • 余白:紙面の3割程度

となっているかを点検する。バランスが悪いと、不安定な感情を引き起こすことがある。流れがページごとにバラバラであると、理解を妨げることになり、余白がないと、圧迫感を与えることになるという。

【避けるべきこと】

  • 表現要素の大きさのばらつきは避けたい。例えば3つのコンサプトがあると前置きしながら、そのうちの1つだけに詳細なデータが入っているような「レベル」感がそろっていないことは、読み手に誤解を与える。⇒ストーリーボードの段階まで立ち戻り、情報収集やロジックを再点検する。
  • 表計算ソフトをそのまま貼り付けることは避けたい。データからコアとなるメッセージを引き出して、それをスライドに反映することが必要。そのまま張ってしまうと、表示文字は小さいし、分析を行ったとみなされる。

【標準的な構成】

フォントは「20ポイント」以上、詳細すぎる情報を入り込まないようにする。カラーリングも標準は青。強調は赤、グラフはグリーンの利用等を心得掛けておく。

構成がしっかり固まってから、資料の作成作業に入る。happy01

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