【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:環境配慮ラベル『エコナノ』」から
2013/03/24
2013.3.21 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:環境配慮ラベル『エコナノ』」から
CO2削減・吸収のラベルが好調
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、サトーホールディングス(HD)の環境配慮型ラベル『エコナノ』を本業による社会貢献の好事例として紹介している。
【大学発ベンチャーとの共同開発】
エコナノは、世界初のCO2吸収・削減のラベル。サトーHDも好調な売れ行きに増産を行うことにした。その背景は、生産・流通・消費の各段階で利用されるラベルが、通常は可燃ごみとしてCO2を排出するところを、ラベルに添加したCO2吸収剤の働きで、約20%も削減することに起因する。2011年11月から発売し12年からは販促活動も功を奏して大手スーパー・家電量販店での採用が相次ぎ、12年度は目標売上の3倍に達するという。今回の増産で、従来品よりも高価であったところを生産コストを大幅に下げることで、最終的には同価格帯となるという。
購入するメーカーや流通業者ではエコ意識が高い顧客を持つことから急速に普及するだろうとみる。
このエコナノは、東京理科大の阿部正彦教授と同大学発のベンチャー企業アクティブ(千葉県野田市)との共同開発の成果である。サトーグループは原料調達先であるアクティブが福島県矢吹町に工場を新設したことからシートラベル全体の約10%をエコナノにするという。
【本業での社会貢献活動】
本業での社会貢献活動が実現できるとしてサトーHDの松山一雄社長は、顧客に提供する全てのラベルをエコナノにしたいとの意気込みである。
大学発ベンチャーとして、ニーズの高揚のあるエコとその解決手段を与えた好事例である。
コメント