【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:学生衛星が新興市場開拓」から
2013/03/27
2013.3.25 日経産業新聞の記事「眼光紙背:学生衛星が新興市場開拓」から
産学連携に枯渇する資金
コラムの著者は、大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)の財政難の要因について焦点を当てている。
○NPO法人10周年を迎えたUNISEC
UNISECは、東大、北大などの超小型衛星やロケットを開発する学生団体である。学生会員は600人を超え、10年で約20基の衛星打ち上げに成功したという。はやぶさプロジェクトなど、日本の衛星開発の中枢を担う人財を送り出してはいるものの、財政難に苦しんでいる。
UNISECの活動は、情報交換の他に、衛星からの通信を受信する地上局ネットワーク、空き缶大の制御機器を米ネバダ州の砂漠で打ち上げるプログラムなどを続けているという。さらに新興国の教員や学生を日本に招いて、超小型衛星の指導者育成や利用法を募る国際コンテストも2011年から開催している。20年までに100カ国以上の教育・研究機関と協力体制を構築する構想もあるが、財政難が課題である。
○UNISECが培った人的ネットワーク
人的つながりは、三菱重工業やIHI、NECなどの宇宙関連企業が新興市場を開拓する際の貴重なパイプとなっている。さて、コラムの著者が指摘するように大学がここまで活動を拡げるべきかどうか、節目が来ているところだ。
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