【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ファラデーの教え、科学技術、平易に説明を」から
2013/02/21
2013.2.19 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ファラデーの教え、科学技術、平易に説明を」から
独学の天才科学者は科学技術の啓蒙と普及につとめた
コラムの著者 志村幸雄氏(技術評論家)は、少年少女を対象に1860年のクリスマス期間6回にわたって講義をおこなった「ロウソクの科学」の著者ファラデーの一面に言及している。
○ファラデーのライフワークであった「金曜講演」
英国王立研究所を研究拠点にしていたファラデーは、ライフワークのように金曜講演に力を注いだという。同研究所は設立以後、科学技術の啓蒙と普及を目的に、この企画を始めたと志村氏は語る。
王立研究所の講堂を会場に金曜午後9時に始まって1時間ほどで終わり、お茶と質問のひと時が続くのが慣例だという。いつも聴講者が多数押しかけた。
当時の人々の関心を集めていた技術の進歩や科学の応用について、分かりやすく行き届いた説明がなされ、ロンドンの名物でもあったようだ。
○ファラデーの講演運営法など
やがて講演そのものだけでなく、運営方法や講演の方法論まで関心が傾き、ファラデーは講演の心得まで作りだしたという。
- 「言葉を忘れてもあわてるな」
- 「同じ成句を繰り返すな」
- 「訂正するために後戻りするな」
- 「他人の助言を疑うな」
といった指示があるという。科学技術の啓蒙と普及といった点で、最新技術を平易な言葉で説明する、ファラデーの功績は大きい。
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