【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「価値を生む創造思考⑦:現在の常識にとらわれない」から
2013/02/22
2013.2.20 日経産業新聞の記事「価値を生む創造思考⑦:現在の常識にとらわれない」から
規則やルールにうるさい人は発想の元のトレンドを拾いにくい?
コラムの著者 細谷功氏(クニエ・コンサルティングフェロー)は、新しい発想を生み出す際の常識からの脱出について幾つかの例で解説している。
○「常識にとらわれない」ことを実践するのは難しい
細谷氏が語るように、誰もが常識にとらわれて発想する。常識にとらわれているという事実さえも気付かないことが、これまた常識である。
○「今の若者は!」という心情は
細谷氏は心理テストとして、「今の若者は」と口に出したり、心の中でそう感じる瞬間を思い出すことを薦めている。ここで注目すべきは、暗に「自分が若い時代はそうでなかった」という心情で、時代と共に「若者」が劣化していると本音で感じているのではないかという。
例えば、ニュース記事として
「若者の漢字力が落ちている」
と聞くと、
- 「今の若者は」的な考え:日本語が出来ないとはけしからん。すぐに漢字教育を強化すべし
- 「近い将来に漢字は読むのも書くのも機械に任せ任せるのが当たり前」的な考え:未来への変化の芽とみることができる
といった別の解釈が出る。上記が常識にとらわれたわけで、下記の将来に向けての弱いサインを見逃さないでとらえることが重要であると指摘する。上記の考えも、そもそも日本語も柔軟に変化してきたことを認めるなら、古文の文法を高校で学習する意味も見失わない。
常識やルールが環境変化に合わせて変化することを認めることが重要だと細谷氏は指摘する。そうでなければ、変化の芽を見逃し、未来予測も難しくなる。
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