【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ウイルスの作用解明進む」から
2013/02/08
2013.2.1 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ウイルスの作用解明進む」から
生命の進化にウイルスが関与
コラムの著者 新田義孝氏(四日市大学)は、米ナショナルジオグラフィック誌で有名な同協会に触れ、先鋭的な仮説に基づいた科学をDVDで紹介しており、その中にある最先端ウイルス研究から生命の進化に関与していることから工学的な操作の可能性について述べている。
○米エモリー大学ラリー・ヤング博士のハツカネズミの研究
同博士の研究は、一夫一婦型と一夫多妻型のハツカネズミで、2種類のホルモンの分泌が異なり、受容体の数が異なることを示した。一夫一婦型は交尾時に受容体が多くなり、一夫多妻型は少なかったという。そこで、ウイルスで一夫多妻型のハツカネズミに、受容体の数を増やすようにすると、一夫一婦型になったという。どうも、自然の中でウイルスが同様の操作を起こしたこともあり、進化に関与したという。
DVDをみると、これ以外にも胎盤を作るのに特定のレトロウイルスが関与しているなどの事実があるという。
○遺伝子の運び手としてのウイルスの作用
ノーベル賞に輝いた京都大学の山中伸弥教授もiPS細胞を作る際に遺伝子の運び手としてウイルスを活用している。病原体としてのウイルスは非常に恐ろしい存在だが、最先端の研究現場ではウイルスを活用して、新しい知が生まれているのも事実である。うまく制御できれば、遺伝病などの治療に役立つであろうが、それまでの安全操作が問題になりそうだ。
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