【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「価値を生む創造思考⑤:アイデアの基は遠くに」から
2013/02/12
2013.2.6 日経産業新聞の記事「価値を生む創造思考⑤:アイデアの基は遠くに」から
情報の遠近を利用してアイデアを出す
コラムの著者 細谷功氏(クニエ・コンサルティングフェロー)は、アイデア出しでの上位概念(参考:この記事の筆者も言及。内容はこちら)にあたる情報の遠近感を利用した異種間融合について触れています。
○多くの創造的なアイデアは異種間融合から
ほとんどの創造的なものは、異なった事柄の融合でなりたっている。言い換えれば、この組合せを如何に見つけるかが、アイデア出しのポイントなると、この記事の著者も細谷氏の意見と同じである。
○情報の遠近と攻守
細谷氏は、情報収集は大きく分けて、自分の興味の対象の領域に「近い」情報と「遠い」情報があるという。
- 近い情報:自分の仕事に直接関係のある情報。例)業界情報、競合情報
- 「守り」の情報である。知っていて当たり前、むしろ知らねばマイナス。
- 基本的に既存情報で新規の発想を生む種にはなりにくい。
- 遠い情報:自分の業務には無関係な情報。例)ビジネス以外の情報、遊びや趣味。未知の国の情報、歴史上の事実など
- 「攻め」の情報である。
- 仕事で得らえる情報より幅広い応用と創造性を生み出す可能性がある。
- 偶然性やでたらめも異種間融合には有効。
○上位概念を得よう
細谷氏は攻めの情報を活用する際の注意点を挙げている。
「一見関係のない共通性を見出すこと」
である。さらに、
「それは要するにどういうことなのか」
を考え、応用しようと思っている分野と似ている要素を表面的な「見え方」を無視して考えることにあるという。筆者も同感である。さらに、この共通概念を上位概念として昇華できれば、さらにそこから別のアイデアが生まれてくる。
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