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2012.12.6  日経産業新聞の記事「眼光紙背:壁のない研究を」から

学際的でフラットな国際教育

コラムの筆者が語るのは、完全に国際的、学際的な研究教育を目指している沖縄科学技術大学院大学の事例で、分野や組織の間の強力な壁について語っている。

○従来の縦割りから横断的研究開発へ

画期的な成果を上げるために、従来の縦割りの枠組みのとらわれない、分野を横断した研究開発が重要だといわれて久しい。しかし、コラムの著者が述べているように、思ったような成果が上がっていないように思えるという。

最近期待されてのが、世界的に例のない新しい形の大学を目指している沖縄科学技術大学院大学。今年の秋に18カ国・地域から1期生34人が入学し本格的に開学した。(現在は2期生の募集中。)同大学院大学の特徴の1つは、分野や学科・専攻の壁がないこと。教員が一様に横に並ぶフラットな組織である。さらに、国際的、学際的な研究教育を理想としている。

科学技術はときに、異分野ゆえの斬新な視点が新しい成果を生むことがあるという。米国のノーベル・アルバレスはノーベル物理学賞を受けたが、その子と共に研究した恐竜絶滅の原因として巨大隕石衝突説がある。門外漢としての自由な発想が、新しい成果を生んだ例である。

すでに日本でも政府が政策を打ち出し、大学・研究機関の改革、研究グループの活動などで、異分野交流や分野横断、融合や学際といった動きはある。だが、成果はおもわしくなく、分野や組織間の強力な壁にあるという。happy01school

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