【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:アイデア投稿ツール」から
2012/12/11
2012.12.6 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:アイデア投稿ツール」から
新規参入のリスクを回避し新規の市場が生まれる
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)が取り上げるのは、玩具のレゴブロックを企画商品化するサイトの仕組みで、利用者がアイデアを簡単に投稿出来るサイトの意義を取り上げる。
○CUUSOシステム(東京・品川)が運営するレゴのキット製品企画サイト『LEGO CUUSOO』の事例
西川教授が紹介した同社のサイトでは、利用者がレゴブロックを使ったキット製品のアイデアを投稿し、一定の基準に達しているものであれば掲載される。さらに、1万人からの賛同票が得られるとレゴ社が、そのキットの製品化を検討し、問題がなければ発売される仕組みである。
仮に1キット5千円なら、5千万円の売上見込みがたち、リスクが回避出来るというわけである。
同サイトは2008年に日本語版、2009年に英語版を始め、2011年の刷新以降に会員が急増し21万人を越える。内訳は、半分が米国在住、欧州、日本と続く。年齢層は、20歳前後が中心で、18〜55歳と幅が広い。
商品化したキットは、有人潜水調査船「しんかい6500」、小惑星探査機「はやぶさ」などで、利用者がアイデアを簡単に投稿できるツールにより、新市場が創造されたことになる。
だが、こういったツールの背景に、利用者が容易く試作できる、レゴという商材や環境にあることである。これに同様な可能性を、西川教授は、個人が試作品を簡単に制作出来る3次元プリンターに見出している。企業のビジネス・チャンスかもしれない。
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