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2012.12.6  日経産業新聞の記事「名経営者に学ぶ仕事術③:ルイ・シュバイツァー氏の巻」から

職場を知るための3つの質問

コラムの著者 吉田勝昭氏(日本ケミファ元専務)は、『私の履歴書』から元ルノー会長のルイ・シュバイツァー氏の職場課題とメンバーの適正の把握の仕方を紹介している。

【突然の異動での悩み】

吉田氏も著者も、企業で働いている限り、突然の人事異動はつきもので、特に管理職として赴任する際に、手際良く、職場の抱える課題や、メンバーの性格や才能を早くつかむ必要があると感じた。

そこで良き指南として、吉田氏は、シュバイツァー氏の手法を紹介している。その際に、シュバイツァー氏は、日産自動車のカルロス・ゴーン氏を見出し、自分もルノーの社長兼CEOの椅子をゴーン氏に譲った人物である。フランスのエリート養成学校 国立行政学院(ENA)を卒業後、成績もトップクラス。同期で会計検査官になれたのはたった4名といった中にも入り、その後、パリ市の医療福祉機関に出向となった。職員6万人の大所帯で経営が難しいところだ。シュバイツァー氏は、課題を早急に抽出するために、このとき自ら『私の履歴書』で語った方法を使った。

【職場を知るための3つの質問】

赴任最初の数ヶ月、医師、看護師、事務職員らと個別の面接を行った。しかも、シュバイツァー氏の面接での質問は次の3つの簡単な質問でこれを個別にぶつけていくといった単純なものだったという。

質問1:「何をしたいのですか?」

質問2:「障害は何ですか?」

質問3:「どうやったら解決できると思いますか?」

この質問方式で、職場の現状を把握し、改善すべき課題を早期に抽出できた。後のカルロス・ゴーン氏もこの手法を日産自動車の赴任の際に利用して、「日産自動車リバイバルプラン」を実行し、復活への導いたという。happy01

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