【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ゲーム流でビジネス改革②:顧客の参加意識高める」から
2012/12/02
2012.11.28 日経産業新聞の記事「ゲーム流でビジネス改革②:顧客の参加意識高める」から
マーケティングへの応用
コラムの筆者 深田浩嗣氏(ゆめみ社長)が解き明かそうとしているのは、ゲーム流のマーケティング手法である。ゲームと対比していくと面白い。
○航空会社のマイレージプログラムの事例
深田氏がゲームをマーケティングで利用するポイントは、利用者の動機付けにあり、顧客のサービス利用を促したり、ブランドイメージを向上させる点にあるという。航空会社のマイレージプログラムで解説している。
- 環境: ウェブ上で自分の保有しているマイルや履歴がいつでも見れること。⇒ゲームではマイルは経験値や点数に相当
- 取得マイル数による会員のランク⇒ゲームではプレーヤーの成長を示す「レベル」に相当
- ランクが上がるためのマイル数、どんなことをすればマイルが獲得できるかといった情報⇒会員に「自律的な行動が可能な環境」を与え、もっと利用しようという動機付けを与える。ゲームでいえば、自ら試行錯誤してイベントをクリアしていく構図に似ている。いつの間にかゲームの世界に引き込まれていく。
- 一定ランク以上の会員に「優先搭乗権」「ラウンジへの入室権」といった権利を付与する⇒権利は限定性があり、特別待遇されているという優越感につながる。ゲームでいえば、入手困難な「レアアイテム」に相当する。この種の心理的な報酬も顧客の動機付けに大いに役立つという。
ここで重要なことは、航空会社は航空券を買ってもらうことであり、マイレージプログラムは遅効性だが、確実にその航空会社のファンになってもらうことである。短期的なリターンを求めず、利用者に負担をかけずに楽しんでもらうことであろう。
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