【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:タブレットの利用実態、意外に狭い『居場所』」から
2012/11/21
2012.11.16 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:タブレットの利用実態、意外に狭い『居場所』」から
ノートパソコンとスマホの狭間
コラムの著者山本直人氏(コンサルタント・青山学院大学講師)が、話題のタブレット端末の市場が意外に若者世代でもエアーポケットがあると語っている。
【米国異なる住環境に影響】
米国では、タブレットの出荷台数が個人向けノートパソコンを今年は上回るとの予測もある。日本でもタブレットは話題になるが、まだノートパソコンの方が多い。
今後の浸透度合いを解く鍵は、タブレットの「居場所」にあるという。
【大学生に調査】
山本氏は大学生に毎年所有するデジタル端末を調査しているという。今回は、ノートパソコンを全員が所有し、スマートフォンの所有も100%だった。これに対してタブレット端末は1名だけだったという。これから所有したいという希望でも2名ばかり。しかも、ICTに対して感度の悪い学生ではないという。
この謎を解くには、所有するパソコンの形態にあるという。1名を除いて全員ノートを使用している。デスクトップは圧倒的に少数派で、日本のパソコンの出荷台数の70%以上は、ノート型。それにスマホがあると、タブレットの「居場所」はなくなってしまう。学生の部屋は狭く、わざわざお金を出して買う必要もないのだという。
どうも、日本の住宅事情を考えると、やはり「居場所」がないから市場の伸びを疑問視すると山本氏は推察している。決めては電子書籍などのコンテンツの充実が普及の鍵となるだろう。
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