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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「実践!ワークライフバランス(WLB)経営⑫:職場単位で自発的改善」から

2012.11.6  日経産業新聞の記事「実践!ワークライフバランス(WLB)経営⑫:職場単位で自発的改善」から

残業に対するネガティブキャンペーンの「遊び心」を持って

コラムの筆者 渥美由喜氏(東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長)は、WLBの職場環境の整備を行う際のコツについて触れている。

○陥りやすい間違った例

渥美氏が指摘する陥りやすい間違った事例を示す:

  • 同業他社や同じ規模の企業、地域特性の似た企業などの成功事例をモデルにしようとする
⇒導入を迫っても、抵抗を受けやすい。社風が違う、経済環境が違うや社員構成が違うなどの理由で抵抗してくる
  • 人事総務部門が業務改善策を決め、現場に伝えて実施を要請する 

 ⇒現場に「やらされ感」が漂う。抵抗を受け、長続きしない。

○自社内の成功事例をつくる

渥美氏がお勧めの方法は、現場から成功事例を創り、自発的な改善が進むように促すことである。渥美氏のアプローチを見てみよう。

(1)モデルとなる部署を決める

(2)体験型で職場改善に取り組むワークショップ型手法を用いる。

  • 抱えていそうな職場の課題を「匿名」で社員に○をつけてもらう
    • 匿名なら職制に関わらず意見が出やすい
    • 口に出すのをためらいがちな若手社員から意見が出易くなる
  • ワークショップの初めに集計結果を発表する
    • 「みんな、そうおもっているんだ」と、若い社員も気持ちが楽になり自由な意見が出しやすくなる
  • 5,6名のチームで職場の課題を洗い出す。課題に応じた改善策をまとめていく
  • 各チームが出した改善策について、期待される効果が大きいモノには青色のシール、コストが小さくやりやすいモノには赤色のシールを貼って投票する。
  • 結果をもとに個人と組織それぞれのアクションプランを出し、職場改善を進めていく

○残業のネガティブキャンペーン

残業が慣性なった職場で、「終業後のBGMで残業のイメージをネガティブに変えよう」という案が出た。

  • 午後6時:「遠き山に日は落ちて」のBGM:「これからは居残りの勉強タイムです」とアナウンス。
  • 午後7時:「明日があるさ」のBGM:「明日を夢見て希望の道のない人だけ残りましょう」とアナウンス。
  • 午後9時:「蛍の光」のBGM:「良い子はもう寝る時間です。深夜の徘徊は不良の始まりです」とアナウンス。

ちょっと、ユーモラスな設定だが、この職場では無駄の残業が確実に減ったという。遊び心のあるユニークな挑戦である。happy01

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