【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「質問力で商機をつかむ②:相手の背景を想像」から
2012/10/12
2012.10.10 日経産業新聞の記事「質問力で商機をつかむ②:相手の背景を想像」から
「あの人の話は分からない」から「分かろう」とする
コラムの筆者 中野俊宏氏(HRインスティテュートチーフコンサルタント)が語るのは、相手との対話の中で必要な質問力について解説している。
【質問力を発揮するポイント】
①先ずは、相手の気持ちや思い、背景といった「物語」を想像することであるという。
事例:部下から上司Aさんへの報告シーン
部下」「今日はこれを受注しました」
上司A:「おお、よくやったな。お疲れ様」
⇒会話としては成り立ってはいるが、これ以上話が深まらない。
上司B「どんな点について力を入れたから今回の受注につながったのかな」
⇒相手の部下が長い時間をかけて受注し苦労したと想像できれば、このような質問に代わるはずだという。
部下:「実はこうでした...」
⇒部下も話が切り出しやすくなり、他の顧客への展開を示唆したりすることで、新たな商機が生まれる可能性もある。
上司のAさんとBさんの差異は、物事を受け止めるレベルの差であり、相手に対する関心の深さにある。
②相手の物語について質問するには「傾聴のスキル」を磨く。
- 相手の話にうなずいたり、「へー」などの相づちを入れたり、「そうですか」「そうなの?」といった短いコメントをしっかり抑揚を込めて投げかけ、相手に対して興味をもっていることを示す。
- 相手の言葉の「繰り返し」も相手の言っていることを理解していることを示す効果がある。ただし、繰り返すポイントを抑えないと、話がとまってしまう。
- 「つまり○○ですね」と話の要約を入れる。相手の頭も整理されて、伝え残しをなくすメリットがある。
中野氏は、どんな話が分かりにくい相手でも、相手の物語を想像しながら質問していけば、分かりにくい話も分かりやすくなるという。
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