【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:シニアマーケティング本格化」から
2012/09/23
2012.9.20 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:シニアマーケティング本格化」から
3つのシフトを捉える
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)が取り上げるのは、前回に引き続きクレジットカードの話題だが、ターゲットがシニア層である。
【シニアを本格的ターゲットに選んだイオングループ】
高岡教授によると、イオングループが55歳以上を対象としたクレジットカード「G・Gイオンカード」と電子マネーカード「G・G WAON」の発行受付を15日に開始したとのこと。グランド・ジェネレーション(G・G)で55歳以上この世代に位置づけるという。カード保有者向けの割引サービスとともに、シニア向け商品の取り扱いを手厚くする。すでに同グループでは、シニア世代にゆうゆうワオンを発行しているが、10歳引き下げた。
50代の戦略では、ファミリーマートが2010年に立ち上げた「おとなコンビニ研究所」が有名で、スーパーやショッピングセンターでは、イトーヨーカ堂が2012年4月に65歳以上を対象とした電子マネー「シニアナナコ」を発行したように、65歳以上を対象としてきた。
2012年3月現在の人口構成比の15%(総務省統計局「人口推計」による)を55歳から64歳の世代が占める。この間隙を見逃すはずがない。
【3つのシフトと考えるイオングループの戦略】
11から13年度の中期計画で同グループは、
- 人口の都市シフト
- 経済のアジアシフト
- 人口のシニアシフト
を念頭に置いた事業を強めるとしている。経営の主軸にシニアを置くなど、マーケットの本格化を狙ってのことであろう。
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