【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ライオンの観察眼」から
2012/09/17
2012.9.13 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ライオンの観察眼」から
極端な利用者(エクストリームユーザ)からヒントを得る
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、利用者の生活全体における行動の関係に注目し、市場創造を行う手法としてライオンが実践する「観察法」について述べている。
【ライオンの観察眼】
ライオンが、ターゲットとすr利用者に密着し、その生活行動の全体を観察するもので、1回の観察は6時間にもわたるという。
例えば、未就学児をもつ30代主婦の自宅を観察法で調査から見えてくるものがあるという。
○散歩後は汚れていなくても子供の服を丸ごと洗う
○外出の多い夫の衣類は分別して洗濯する
といった衛生意識が見えるが、
○便器で子供が遊んでいても何も言わない
といった矛盾した行動もしていた。つまり、家は安全であり、外は危険という感覚を示しているという。家の「内」、「外」との明確な線引きをしていて、外部からの脅威から「家族を守る」「予防する」という意識が見られた。このような極端な行動から、エクストリームユーザを対象に、その生活行動全体を観察し、行動間の関係を理解することで、新しいヒントを得るという。
平均的なユーザでは気付かない不満や課題をもっていて、新たな生活様式の潮流や予兆をえることもできるという。
【観察法の成果】
観察法による成果として、洗うたびに抗菌力が高まる超コンパクトサイズの衣料用液体洗剤「トップハイジア」が生まれ、7月の発売以来売れ行きは好成績をあげているという。
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