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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:敵は大企業病にあり」から

2012.8.24   日経産業新聞の記事「眼光紙背:敵は大企業病にあり」から

ヒット商品が生まれないのは大企業病のせい?

コラムの筆者は、政府の補助金制度がなくなると、とん挫する家電や自動車となり、ヒット商品がない理由が大企業病ではないかと、指摘している。

【コモディティー化が進む家電、自動車】

エコカー補助金が終われば、国内の自動車販売は低迷するといわれている。家電エコポイントが切れた後のテレビ業界の惨状を見ても想像できるからである。

テレビなどの電化製品も自動車も、値段の安さでしか需要を喚起できないコモディティー化が進んだだめで、本質的に、魅力的な新製品が出てきていないというのが実態であるという。

【かつてのソニーにも大企業病の兆候があった】

1979年発売のソニーの「ウォークマン」。当時の井深大名誉会長がこんなモノが欲しいと作らせたものであるが、それを盛田昭夫会長が商品化して大ヒットした。

そこで、売れたのは良いが、「ウォークマンのような商品は(社員の)皆さんの方から自動的に出てきて良いはずだ」と嘆いたという。「自由闊達にして愉快な理想工場」を目指したソニーでも、すでに普通の大企業になり、大企業病を患っていたのかもしれない。

企業が規模が大きくなると、ある程度まとまった売上を見込める新商品を優先しがちである。ところが、前もって需要規模を計算できる新商品は、だいたい競合メーカーも目をつけてくるので、たちまち価格競争に陥ってしまう。ならば、型破りの新商品を開発すればよいのだが、組織と管理を優先する大企業では、斬新なアイデアがなかなか出てこなくなる。このジレンマが大企業病である。この大企業病からの治癒が、今求められている点であろう。

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