【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:若手研究者が海外に出ないワケ」から
2012/08/28
2012.8.23 日経産業新聞の記事「眼光紙背:若手研究者が海外に出ないワケ」から
時代にかなった支援があるか?
コラムの筆者は、研究現場で、若手研究者が、海外留学しなくなった理由について語っている。
【裏付けとなるデータ】
コラムの著者が語るように、確かにユネスコやOECDなどの資料から、海外留学する日本人の学生数は2004年の8万3千人をピークに減り続け、2009年には6万人を割り込んだという。海外有名大学からも「日本大学生が減っている」と指摘されている。
【今も活躍する海外研究機関の若手研究者】
ところが、コラムの著者は納得できないという。新素粒子の発見で話題のCERNの実験施設には100人を超す日本人研究者が関わり、35歳以下の若手を中心に約40人が現地に常駐して研究を続けている。
となると、背景にはもっと複雑な要因があるという。
○その1つが、ポスドクの課題で、就職活動への障害である。経済的負担を親に求めなければ流が留学できない状況であろう。
○交換単位制度や資金援助の未整備も、留学を支援する大学や教育機関側の課題と言える。
表層的な現代の若者の気質の変化だけで、こういった現象をすべて説明するには無理がある。時代にかなった支援体制が必要であろう。
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