【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:住宅会社、ソフト面にも力」から
2012/08/07
2012.8.1 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:住宅会社、ソフト面にも力」から
不動産購入者を一過性から連続的なサービスへ
コラムの著者 面川真喜子氏(マーケットプランナー)が示す事例は、三井不動産グループが4月に始めた自社物件の居住者向け会員サービス「三井のすまいLOOP(ループ)」である。
【住宅・不動産業界を震撼させたヤマダ電機のM&A】
脅威に感じたのは、ヤマダ電機が住宅設備中堅のハウステックホールディングス(東京・板橋)の買収である。業界では住宅設備の保守管理サービスなどのソフト面を充実させようという動きが活発になってきた矢先であったからである。
特にネットを利用して住宅取得意欲のある顧客を集めるサービスは不動産大手がこぞって提供している。
【事例:「三井のすまいLOOP(ループ)」】
会員数首都圏約23万世帯。サービスは、グループ各社の施設利用時の優待、パートナー企業の東芝グループや「一休」など100社以上のサービスを利用できる点である。会員サービスを推進する三井不動産レジデンシャル開発事業本部商品企画室主査の池内順平氏が言うには、
- 居住者が求めるサービスを積極的に提供することが差別化となる
- ネット以外の「オフ」ラインサービスの充実を図り、地域コミュニティーを創ることで、居住者のニーズをくみ取る
- 管理費などが支払えるクレジットカードのポイント利用した、住まいと暮らしに関するサービスの拡充
で、物件を購入した顧客を囲い込むサービスを行い、パートナー企業との協業で新規のサービスを生むという。
一過性の不動産購入ではなく、居住することに着目した各種サービスがビジネス・チャンスになりそうだ。
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