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2012.8.2  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:エシカルマーカット」から

拡大するエシカル(倫理的)マーケット

コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)が語るのは、児童労働や環境破壊、紛争の資金源につながる鉱物を使用せず、社会や自然へのマイナスの影響を最小限に抑えた、宝飾品のエシカルマーケットを取り上げ、その拡大の要因を解説している。

【顧客増】

顧客の対象は、婚活世代で大都市部に居住する20代から30代の女性。ブライダルとアクセサリに分かれ、前者の平均購買単価は、結婚指輪がペアで約30万円。婚約指輪が約40万円以上、後者のアクセサリーは、約2万円前後であるという。

【販売価格の構成】

宝飾品は素材の占めるコストの割合が少ない。つまり、デザインやブランドが大きな意味を持つ。機能性価値よりもむしろ、ほとんどが、感性的価値できまる商品である。そうであえば、従来のデザインやブランドだけでなく、鉱山で働く児童や社会・環境を傷つけないエシカルな意識に付加価値を見出す顧客層も増えている。

【フェアトレードの変遷】

コーヒーなどの農産物にはじまり、化粧品や衣服、さらに宝飾品と、エシカルの動きが広がり、フェアトレードもその範疇を拡げつつある。happy01

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