【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:キリンメッツコーラ」から
2012/07/08
2012.7.5 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:キリンメッツコーラ」から
A(コーラ)×B(健康食品)⇒C(トクホのコーラ)で新規事業
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、意外性のある組合せ(著者のいう異種間融合)で新市場創造が出来る事例を「キリンメッツコーラ」で解説している。
【アイデア】
- あまり健康的なイメージのないコーラ飲料と対極的なイメージのある特定保健用食品(トクホ)の認定をとった。
【解決策から試作へ】
- トクホでよく知られた難消化性デキストリン(食物繊維成分)を使い、食事の際の脂肪を抑える。
- 花王の「ヘルシア緑茶」をはじめとする茶系飲料でトクホがブームになる中で、キリンビバレッジはトクホの製品の余りなかった炭酸飲料に目をつける。
- 炭酸飲料の事前アンケートでの需要調査では、半数がコーラというを希望という意外な結果、感触をえる。
- ファーストフードと一緒に飲みたいが、健康のために我慢しているという30代がおおいことから、ターゲットも決まった
- 2009年試作したが、味はよくなかった。
- 改良には、自動販売機専用飲料「キリンコーラ」の開発経験から、好みの味が狭いことが分かり、強い炭酸で、コーラ特有の甘さが残る味に改良。
【市場投入と人気爆発】
- 4月の発売後2週間で年間販売目標100万ケースを突破。大ブレイクする。
意外性の効果は、市場を生み出す可能性を秘めているという事例である。ただ、この意外性が高いほど、アイデアとして出てくる可能性が低いのも事実だ。
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