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2012.7.4  日経産業新聞の記事「論語に学ぶ仕事術⑮:40代、成果発揮の時期」から

『子曰、吾十有五而志乎学、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而従心所欲不踰矩。』(論語 為政篇)


【書き下し文】

  • 子曰く、吾(われ)十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う(したがう)。七十にして心の欲する所に従いて矩(のり)を踰えず(こえず) 。

【コラムからの要約】

  • 孔子が、『私は十五歳で学問に志した。三十歳で独り立ちした。四十歳になると自信ができ迷わなくなった。五十歳になって天が私に与えた使命を自覚した。六十歳で他人の言葉が素直に聞けるようになった。七十歳になった今、自分の心の求めるままに振舞っても道をはずれることはなくなった。』と語った。

コラムの筆者 岩淵勳氏(古河スカイ特別顧問)は、この論語の一節から、人生の羅針盤とビジネスにおいての態度ことについて説いている。

○孔子は決して恵まれてはいなかったが最期は天命を受け入れた

ビジネスパーソンでも、20才過ぎに社会人となり、30歳で一人前の仕事をこなし、40歳ごろで課長となり部下を持って、50歳で部長から役員へとなっていく。この間に、上司、部下、取引先などの対人関係で思い悩み、他人と比較して昇進に悩むこともあるのではないかと岩渕氏は語る。これらに対し、さらに人間的に成長するには、孔子も語っているように、40歳ぐらいまでに惑いをなくし、自己を確立したいものである。

○その他の言葉

  • 古来日本から伝わってきた言葉:15歳にして学び、30歳にして而立し、40歳を不惑、50歳を知命、60歳を耳順、70歳を従心。
  • 森信三(教育者):「大よそわが身に降りかかる事柄は、仕事でも生活でもすべてこれを天命として受け止めることが、我々にとっては最善の人生の態度と思うわけです。素直にその一切を自己に与えられた定めと感謝して受け入れる。この覚悟が定まらない間は、自己を真に確立したとはいえない」

年相応に人間的に成長していきたいものである。happy01

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