【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:禍根を残す大飯再稼働」から
2012/06/17
2012.6.12 日経産業新聞の記事「眼光紙背:禍根を残す大飯再稼働」から
冷静な予測と抜本的な安全対策はどこに
コラムの筆者が提起するのは再稼働が決まりそうな関西電力の大飯原子力発電所3および4号機の背景である。
- 電気が足りないから原発が必要(表の理由)
この理由で、再稼働に踏み切ることは、他の原発を再稼働するする際に禍根残すと、コラムの著者は指摘する。電力不足は、夏の猛暑で15%が不足という。だが、昨年3月の福島第一原子力発電所事故以降、火力発電の増強、自家発電の調達にどうしてつとめなかった?と疑問が残る。被災した地域を持つ東北電力は安心できる水準ではないが、電力不足に陥っていない。そこに、
- 火力を増強すると電力不足にならず、再稼働に支障をきたす(裏の理由)
という関西電力関係者の本音が見え隠れするという。政府の原子力関係者ですら夏のピークは昼間数時間で2週間程度であることから節電で対応できないのか理由が分からないという。
- 再稼働するなら、事故リスクへの対応があるはず。具体案は手つかずで、嘗ての安全神話と変わらない。
- 抜本的な安全対策をせず、暫定的に稼働するなら、過酷事故に備えた原発保険の創設が早急に必要。しかし、実際は原発のコストを白日に晒すことになることから創設も行いたくないという。
このような状態で再稼働をすることが、反って他の原発再稼働の遅れにつながると、コラムの著者は指摘する。
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