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2012.6.8   日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:水耕栽培器、生活に潤い」から

自産自消の都市市場

コラムの著者 栗坂秀夫氏(パシフックデザインアソシエーツ代表)の見方は面白い。 意外にも都会暮らしの女性や熟年層に売れているのは水耕栽培システムである。リビングファーム(東京・中野、長尾益男社長)が今春発売した水耕栽培器である。

水耕栽培は、作物を育てるだけでなく、成長の過程を身近に楽しむことができることから、趣味、インテリアの一部として部屋に潤いを与える。

長尾社長は、自動車用品メーカーの開発担当役員であったことから、三年がかりで商品化した。LEDを光源に使い、低いランニングコストで苗作りから栽培までできるという利点がある。エネルギーと時間を無駄にすることなく、連続して、培地のいらない収穫ができる。 容易に新鮮で安全な野菜を天候や季節に左右されず、手を汚さずに調達でき、虫による被害も防ぎ易い。

長尾社長は、震災後、自給や節約の意識が高まったことから、楽しみながら実益のあることが広まり、『自産自消』を提唱している。 新しい価値の展開がここでも広がっている。happy01

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