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2012.6.18   日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:歯から広がる健康市場」から

歯への注目度から拡がる市場

コラムの著者 関沢英彦氏(博報堂生活総合研究所エグゼクティブフェロー・東京経済大学教授)の見方では口腔ケアで拡がる市場があるという。

【虫歯予防から歯周病などへシフト】

歯ブラシでけでなく、デンタルフロス、糸式ようじ、歯間ブラシといった口腔ケアに理解を持つ人が増えているという。今までは虫歯予防が中心であったが、文部科学省の「学校保健統計調査」によると、2011年度は、虫歯のある子供の割合が小学生57%、中学生48%、高校生58%と5割前後に上っている。ただ、2001年度に比べると、18ポイント、26ポイント、26ポイントと何れも減少傾向だ。

虫歯予防から、歯周病のような年齢とともに深刻となる病気に関心がシフトしているという。齢(よわい)と字が示すように、歯は年齢を表わす。高齢化と共に歯の表面の汚れをとり、歯間、歯と歯茎の間を清潔に保とうと努める人が増えている。8020運動(▶参考)もこれに対して追い風であるという。

【家電メーカー、食品メーカーの進出】

歯間洗浄機や口腔内の細菌数カウンターなど家電メーカーも口腔ケア市場に参入してきている。ここから健康器具やケアへの市場展開を狙っている。

また、ゆっくりかむ、歯やあごの力を考慮した食品も、食品メーカーから見れば、新規の市場である。

このように歯の分野から拡がる健康ビジネスは、国内の飽和市場からの脱却となるヒントを含んでいそうだ。happy01

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