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2012.5.23   日経産業新聞の記事「論語に学ぶ仕事術⑨:自分なりの叱る基準を」から

『哀公問、弟子孰為好学、孔子対曰、有顔回者、好学、不遷怒、不弐過、不幸短命死矣、今也則亡、未聞好学者也。』 (論語 雍也篇)


【書き下し文】哀公問う、弟子、孰か(たれか)学を好むとなす。孔子、対えて(こたえて)曰く、顔回なる者あり、学を好む。怒りを遷(うつ)さず、過ちをふたたびせず。不幸、短命にして死せり、今や則ち亡し(なし)。未だ学を好む者を聞かざるなり。

【コラムからの要約】魯国の君主である哀公が孔子に向かって、『弟子達の中で学問好きはだれですか』とお尋ねになった。孔子は答えて、『顔回という者がいました。学問を好み、怒りを他の人にうつさなかったし、過ちを繰り返さなかったのです。しかし、残念ながら短命にして死んでしまい、もうこの世にはいません。(私はそれ以降)ま だ、学問を本当に好きな者を聞いたことがございません』と申し上げた。


コラムの筆者 岩淵勳氏(古河スカイ特別顧問)は、この論語の一節から、ビジネスパーソンとして心のコントロール、特に「怒り」と「叱る」ことの重要性を説いている。

ここに登場する顔回と言う人は「一を聞いて以って十を知る者」だったようで、かなりの学問好きせあり、孔子の最愛の弟子だったようだ。孔子が71歳のとき、顔回は41歳で亡くなり、その死を嘆き悲しんだという。

ポイントは、学問を修め、「怒りにうつさず、過ちを再びせず」だったところが、現代のリーダーにも求められると岩淵氏は指摘する。

歴史的にも井上馨がイライラして怒りにまかせて部下に八つ当たりするタイプだったようで、渋沢栄一が閉口したとの記述があるそうだ。部下を持つリーダーの立場では、怒りにまかせてしまうと、自分の心のコントロールが出来なくなり、つい本音が出たり、余計なことを口走り、人を深く傷つける過ちを犯してしまう危険性があると、指摘している。

また、人を育成するために「怒る」ことはなく、「叱る」ということだとも指摘する。怒りは一方通行であり、自己の感情のはけ口にしかならない。未熟さの表れかもしれない。一方、叱るときには、感情的にならず、常に自分なりの叱る基準を持つべきだと岩淵氏は説く。基準が分かれば、部下も叱られる理由が分かり、善処しようとする。日頃から自分の考えや仕事の心構え、目標などを部下に話し共有しておくことが前提で「叱る」ことになるという。

岩淵氏は、宮沢賢治の「雨にも負けず」jからも、「欲はなく、決して怒らず、いつも静かに笑っている」という人物像を示し、日常業務に活かせるようにしたいと述べている。happy01

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