【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:高齢者見守りサービス、親と子、異なるニーズ」から
2012/05/17
2012.5.11 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:高齢者見守りサービス、親と子、異なるニーズ」から
”二重構造”をもつ異業種競争の新市場
コラムの著者 高嶋健夫氏(フリーランス・ジャーナリスト)の見方は面白い。 「高齢者見守りサービス」市場は、稀に見る異業種参入の市場であるという。警備会社、携帯電話会社、家電メーカー、スーパー・コンビニエンスストア、宅配便・宅食サービス会社、新聞販売店など新規の参入が多いという。
○サービスは「機械による見守り」と訪問販売員や配達担当者による「人による見守り」に大別
このサービスの特徴は、「契約するのは遠方の息子・娘夫婦、サービス対象者は実家に残った高齢の親」といった”二重構造”にある。
初期から参入している象印マホービンは「機械式」で「iポット」という見守り機能付き電気ポットで監視するもの。全国約3800件の契約者は、40代が21%、50代が40%を占めている。70代や80代はそれぞれ3%にすぎない。そこで、親と子のニーズのギャップが生まれるという。
機械方式の「iポット」は、データ送信の機能があって、お湯を沸かせば1日2回その情報を遠方の家族にメールで送る。万どうな操作はいらず、心理的な負担も少ないが、安否は分かっても親の健康状態までは分からない。
一方人的サービスでは、親の暮らしぶりは丁寧に見てもらえるが、親の方は、「監視されている」、「他人が家に入るのは不安」といった心理的な負担が大きい
親子の細かなニーズ違いを把握して、ソリューション(解決策)を提供できるかが、この業界での死活問題であるという。
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