【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:コナン映画の強さ」から
2012/05/22
2012.5.17 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:コナン映画の強さ」から
2つのブランドの王道を持つアニメ
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、劇場漫画映画「名探偵コナン」シリーズについて、ブランディングの立場からその強さを説いている。
【名探偵コナンシリーズが息の長い人気を持つ理由】
三浦教授によると、名探偵コナンシリーズは、漫画誌「週刊少年サンデー」で1994年に連載開始後、単行本で75冊、97年以降の劇場版で16作となっている。これほどの人気を維持できるのは、
- 機能性価値
- ミステリーで質の高いトリックと探偵のなぞ解き
- 自動車の燃費やシャンプーの洗浄力といった機能に当たる
- 情緒的価値
- 恋愛を一貫したテーマとして取り上げられ、それがミステリーの対象となっている
- イメージや世界観を付加することになる
によるブランド作りにあるという。
成功するブランドには機能性価値と情緒的価値によって強力なブランドを作り上げ、息の長いヒットにつなげているという。これは一般消費財、サービス業、小売業、アニメ、映画などのすべてに共通する「王道」だと三浦教授は指摘している。
一般消費者の著者にとって、おそらく機能性価値を得るためには安価であればよく、情緒的価値を得るためには、少し値がはっても購入を検討す心情を見事にブランドはついていると言える。
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