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2012.5.17   日経産業新聞の記事「キュレーション、情報の目利き:業務革命②」から

キュレーションのプロセスとマーケティング

コラムの著者 柳沢大貴氏(大和総研シニアコンサルタント)による「キュレーション」の応用に関してマーケティングに焦点を当てている。

【キュレーションのプロセス】

起業家で、『キュレーション』の著者でもあるスティーブン・ローゼンバウム氏が示したキュレーションのプロセスを紹介している:

  • ①解析できるソース(生の情報源)にあたる
  • ②確立された編集基準に従って、コンテンツを個別に評価する
  • ③コンテンツを文脈、最新情報、情感などに基づいて比較検討する
  • ④部分的には手作業である

以上を柳沢氏は、海外旅行ツアーを例に解説している。

①では、数多くの海外旅行に関する情報源(目的地や交通手段など)が収集される。②では、一般化した海外旅行、シニア層は旅行に関心が高く、何度も経験があるといった文脈や最新事情に従って、旅行商品の中身(コンテンツ)を個別に評価する。③は、②の比較検討で「東欧旅行」や「オーロラ観測」といった企画が生まれてくる。④は、企画担当者のひらめきのようなものであるかもしれない。

以上のプロセスを通して、キュレーションの精度が、旅行の場合、事後アンケートなどで評価されて、確立してくる。柳沢氏が指摘しているように、情報源に対する変化ではなく、高い精度のキュレーションを企画担当者がどの程度行えるかで、売上が決定することになる。happy01

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