【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:大河ドラマでつぶやきたい、若い世代が百家争鳴」から
2012/04/17
2012.4.11 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:大河ドラマでつぶやきたい、若い世代が百家争鳴」から
世代による嗜好の分断に悩む制作者
コラムの著者 中本千晶氏(ジャーナリスト)が取り上げるのは、活躍の舞台の多い関西で兵庫県知事が「画面が汚い」発言で有名になったNHK大河ドラマ「平清盛」を取り上げ、世代ごとの嗜好が異なる点である。
平清盛は、初回視聴率17.3%と過去3番目の低さでその後も低迷しているという。しかし、平均的な受け止め方では説明できない、若い世代の熱狂的なソーシャルメディアでの人気ぶりである。
今やツイッターで、この大河ドラマのディープなファンでおおにぎわいである。更に、つぶやき自動的に行うアカウント「Bot(ボット)」が、ドラマの登場人物や周辺(中にも一瞬出演?する鸚鵡まで)の役割を演じるものである。ドラマの実況でも盛り上がるのはもちろん、日常的にボット同士が各人物になり切って会話をしている。
【ボットの人気ランキング】
主人公の平清盛が一番ではない。鳥羽上皇、雅仁親王、後白河法王の順に人気がある。歴史上悪役のイメージが強いのだが、少しやんちゃな宮様として女性に人気があるという。
ボットの正体は、20代の方で、フォロワー(読者)は中高生が多いようだ。しかも、彼らは純粋に大河ドラマを盛り上げたいという気持ちで進行しているという。歴史通であり、マナーも行き届いている。今までのマスコミ調査では浮かび上がってこないファン層である。
制作者にとっては万人受けするコンテンツを狙っているわけだが、特定のファン層を無視できない時代となっているようだ。コラムの著者中本氏と同様、著者も大河ドラマの進行がどうなるか気になるところである。
コメント