【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本再生、石油危機に学ぶ」から
2012/03/16
2012.3.13 日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本再生、石油危機に学ぶ」から
危機をチャンスに
コラムの筆者は、1970年代の石油危機での教訓を活かし、現状の多くの課題に取り組むチャンスとみている。
○日本の製造業は石油危機で鍛えられた
・コラムの資料で紹介されている日本経済研究センターは、1070年代の石油高騰の時期、化学や鉄鋼が急速にエネルギー効率を高め、さらに省エネルギー型のエレクトロニクス産業が台頭したと分析している。石油・石炭産業を除く製造業が日本全体の占める割合(産業構成比)は拡大したという。当時の経済成長率は4%、構成比の拡大は、4%以上のスピードで拡大成長したことを示している。
・東日本大震災から1年が経過したが復興への道は未だ険しく、原発の再稼働は困難である。更に、化石燃料の世界的な高騰は、苦境に輪をかけている。産業の空洞化と大不況が懸念材料である。
・石油危機での危機感は、鉄や化学に革新的な製法の導入を促し、エレクトロニクス産業を育てた。当時の危機を日本の製造業は生き残り、世界の省エネ関連部材、製品、設備を手に入れ、競争力を高めた。つまり、「モノづくり日本」の原点はここに在ったわけである。
○電力不足や資源高への挑戦
・省エネ・創電・温暖化削減を念頭に電力不足と資源高を克服することは極めて難しい課題である。しかし、コラムの著者が示唆するように、日本の競争力の原点はまさにここにあると言える。
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