【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:使いやすい『万年筆』、アナログ筆記具も進化」から
2012/03/17
2012.3.14 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:使いやすい『万年筆』、アナログ筆記具も進化」から
アナログあなどるなかれ
コラムの著者 柏木博氏(デザイン評論家)が取り上げるのは進化し続けている筆記具である。アナログとデジタルの比較論が、紙の本と電子書籍との比較で代表されるように、ずっと論議が続いている。
○一見万年筆だが、進化
・柏木氏が、デジアナの得失をうまく活かしていくのが便利であると指摘しているように、身近な文房具や筆記具にはそれぞれの特徴があるようだ。今回の万年筆は、インクのつまりやペン先の調整など微妙であるところを、進化させたパーカーの「インジェニュイティ」(▶参考)である。外見は万年筆だが、書き味も万年筆に近いという。樹脂のペン先とインクのカセットが一体化されたリフィル(詰め替え用品)で、インクのつまりと調整問題を解決したという。ただし、書き手の癖は、リフィルごと交換となるため、残らない。
○書くという目的から仕草の美へ
・柏木氏は更に、近代文学の文豪たちがデジタル機器では見られない、味わいのある万年筆の筆跡を残していることにも触れている。(▶ 参考:以下、「作家と万年筆展 県立神奈川近代文学館」のYouTube画像)
・雑誌「モノ・マガジン」(2月16日号)でも「『書く』道具。」を特集しているように、現在までの筆記具を見ると、デジタル一辺倒でないアナログの進化も垣間見ることもできる。
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